先日くくり罠に鹿がかかったわけですが、それまでのプロセスを考えて見たいと思います。
私はど素人のためみなさまのアドバイスいただけたら嬉しいです。
鹿などの足を探す、獣道を探す
今回の場所は、初めて行ったとき鹿を見かけたところから始まります。見かけたと言ってもくくり罠を仕掛けた場所ではなくだいぶ下の方で見かけました。ですので右に行ったり左に行ったり足探しを始めました。かなりの数の足があるわけですが、なかなか新しい足が見つかりません。そこで全く違う場所と言う事で車で一番上まで(行き止まり)上ってみました。そこは広場のようになっていていました。この辺で探してみようと歩き始めると、足だらけです。その足について少し登ってみると新しい糞がありました。ここはひょうっとしていけるかもと思える道を発見したわけです。
鹿がどんな感じで動いているのか確認する
足が有り可能性のある獣道を見つけたので、その周辺5カ所に餌として粉糠をまいてみました。ここで私は次の日には5カ所で反応が見られるとかなり自信を持っていました。さすがに素人ですね。翌日は1カ所で舐めたような感じの反応がありましたが、一番期待していた場所ではありませんでした。その翌日はとくに変化も見られないまま、更に2日経ったときついにすべてで反応がありました。小山に盛った粉糠がほとんど無くなる勢いで新しい足があちこちにありました。確信に近い物を感じたので先輩猟師に電話しました。
くくり罠設置
私は罠の資格がないので先輩猟師にお願いして早速罠を仕掛けていただきます。私の見つけた獣道、あたりの状況を見てもらったところ結構な数が居そうだからいけるだろうとの判断をいただきました。ただここでさすが先輩だなと思える事がありました。私は、餌の粉糠付近に設置したいと思っていましたが、「そこじゃなくてここね」と。えっここですか?丸太の際に設置するんですか?それから設置しながら説明を聞きます。なるほどと感心したのですが、どうしても自分がここだろうと決めていた場所が諦めきれず、「念のためここにもお願いします」と設置してもらいました。
設置から捕獲までの期間
設置して先輩と話をしました。このくらい足があり、糞が有り以外と早くかかるかも知れないが、3,4日過ぎ位かなと言う話しでした。今までかなりの数捕獲されている先輩ですが、1ヶ月でかかったときもあれば2ヶ月経ってもかからないときもあるとの事でその時々違うというのは納得できるところではあります。気長に見回りしていこうとここで解散しました。
結果・・
先日の記事でも書いたとおり、くくり罠で鹿を捕獲する事が出来ました。それも罠設置の翌日。設置が終わったのが昼頃でしたので、1日もかからず結果が出てしまいました。すぐさま先輩に電話して来てもらいました。もうかかったのかと先輩も少し驚いたようでしたが、ニコニコ。結果は鹿が罠にかかると言う事なのですが、それより何より先輩おすすめの場所で捕獲された事、私の見立ての場所では全く反応無しという大きな結果を得る事となりました。ここで先輩の設置場所選定の説明がはっきり理解できた瞬間でもありました。
まとめ
まとめということは未だ出来ませんが、何事も奥が深いということ、罠に関して言えばいかに相手の行動を推理、考える事が出来るかと言う事。先輩が最後に「今回の足を見つけて、餌をまきというプロセスはとても良かった」という言葉をいただき努力した甲斐があったと非常に嬉しかったです。罠は3月15日までなのであと一月挑戦していきたいと思います。
※追記(3月28日)
おそらくベテラン猟師の方々はくくり罠設置の際、エサは使わず獣道を見つけて足をつくだろうという所に仕掛けると思います。プロの技ですよね。ですが数回のくくり罠設置をして最後に捕獲した鹿は獣道でもなく普段足跡すらないところです。その場所に実験的に餌をまいたらどうなるかということでやってみたところ、無事鹿を捕獲できたわけです。エサは鹿やイノシシ以外のものまで様々な獣たちを寄せます。ですのでターゲット以外のものも捕獲してしまう事もあると思います。ただ自分でまいた餌をどこからともなくやってきてくれるというのが、妙に嬉しかったりします。今期使ったエサは粉糠、たくあん等の漬け物、リンゴの皮、みかんの皮、酒粕(漬け物に使った物)、塩等でした。とにかく効果(反応)が良かったのは酒粕でした。酒粕の臭いで寄せて、含まれる塩分で満足して頂ければ、罠にかかって頂けるそんな感じですね。来期が楽しみでなりません。